PHについて

こんにちは。

腰痛や坐骨神経痛、肩こり、頭痛などの施術を行っている香芝市のしん研良院です。
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初診時には、クライアントの状態の把握につとめます。

どこがいつどのように痛いのかなどの聞き取りから、

過去のけがや病歴、手術歴、
これまでの歯科治療の状況など

ラポールの形成があれば心理的トラウマの有無など、

医療機関での検査や診断、治療状況、薬剤摂取など

現在の仕事やスポーツ、趣味などでの体の使い方の状況

さまざまな生活環境に関して・・・食生活、住環境、寝具についてなど

その他さまざま

このようなことをうかがって、現在の主訴との関連性をひとつの流れとして把握していきます。

単に、ボディワークだけしても、生活環境に大きな問題があれば、そちらの問題解決が優先だったりします。

あるいは、過去の病歴が大きな影響を体に及ぼしている場合、それを聞いていないと触診や各種検査で問題部分を見逃してしまうおそれがあります。あるいは、問題部分に到達するのに余分な時間を費やしてしまうかもしれません。

慢性痛やずっと続く体調不良において、
クライアントが自覚する痛い場所や体調不良の感じを「陽」とすると
クライアントが自覚していない「陰」の部分があるものです。
その「陰」の部分を見つけ出すのがセラピストの一つの仕事かと思います。
そして、その「陰」の部分に何らかの刺激(施術)を加え、機能低下⇒機能回復の機序を促そうとします。
決して「陽」の部分に積極的には刺激を加えようとはしません。

リラクゼーションでは、おそらく「陽」の部分に心地よい刺激を加えてくれると思われますが、
カイロなどの施術では「陽」を作ったその背景の「陰」のメカニズムに注目して刺激を加えます。

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生活環境~食生活~「PHについて」を書こうと思ったのですが、長くなったので、また次回に・・

仙腸関節の可動性について

こんにちは。

腰痛や坐骨神経痛、肩こり、頭痛などの施術を行っている香芝市のしん研良院です。

この連休中はお休みにしております。
ご予約の受け付けは、17日火曜日からいたします。
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。

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仙腸関節の可動性についてです。

カイロプラクティックを教わって以来、仙腸関節や頭蓋骨はわずかだが可動する関節や縫合をもっているものという前提がありました。
そして、私の周りの施術家もそのような考えの方ばかりでした。
そういった考えに異を唱えるのはお医者さんでしたが、近頃は割と可動するということが浸透しているように思っていました。

ところが・・・

先日参加した解剖の実習では、ホルマリンにつけていないフレッシュな解剖を経験でき、実際には仙腸関節は動きませんでした。

今回お世話になったこのグループではこれまで4体のフレッシュなご献体で解剖を行っており、最も若い年齢では40歳のケースもあったそうです。
その場合でも、手で動かしてみたところ、動かなかったそうです。
ただし、そのケースでは仙腸関節にメスを入れると関節液が漏れ出てきたそうです。
そして、その場に立ち会った医学部の教授は「この場合、仙腸関節のうなずき運動はあったのだろうね」とコメントされたそうですが・・

この部分だけを切り取ると、「仙腸関節は動かない」になってしまいます。

また、このグループでは「やはり仙腸関節は動かない前提で施術を考えなければならないね」という論調でした。

しかし、どうなのでしょうか?

実際には「90歳の方の仙腸関節は」「ひとつの例として」という条件が付くのではないでしょうか。

科学的に考えるということは、より客観的に先入観を持たずに行わなければなりません。

また、人の認識には「見る、聞く、感じる」などがあります。

私たち臨床家は、手で触った感覚をもとに判断することも多いです。

もちろん、見て知ることは間違いようのないことではありますが、触った感覚が全部否定されるわけではありません。
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去年の10月カイロの徒手医学会で、阪大の菅本一臣教授が「生きた人間の動き・形態を再現した3D人体解剖アプリケーション」を紹介してくれました。
連続的なレントゲンなどの画像を解析した関節の動きの映像なのですが、それによると仙腸関節の耳状面での動きは、平均すると3~4度の動き(最大で10度)だとのことでした。(ただし、その映像の年齢は分かりません)

そして、今回の解剖実習・・

90歳の方の腐敗処理していないご献体の仙腸関節の動きを確かめたところ、動きはありませんでした。
ということは、高齢者の仙腸関節は骨癒合していることを想定しておくべきかと思います。

では、私たちがおそらく最も多く施術する機会のある30~50代の方の場合は?

仙骨そのものも「5つの椎骨から16--18歳ごろに癒合開始し、多くの場合34歳までに完全に癒合する」(ウキペディアより)ということで、子供や20代の方に対しては仙椎にも可動性がある前提で施術をすべきかと思います。

では、仙腸関節は?

私は「仙腸関節の動く映像の視聴」と「動かない仙腸関節の触診」をしたことになるわけですが、その両者をうまく説明するには・・

個人差や年齢差という場合分けをする必要がありそうです。

「全く動かない」とか「すべからく動く」とかの両極端の議論は的を得ていないように感じます。

人は赤ちゃんから老人へと体を微妙に変化させています。

痛みで困っている人に対して私たちは、わずかな差異を見逃さない細心の態度が求められるんじゃないのかなと思います。

ですので、どのようなケースにも対応できる知識と技術をこちら側は想定し持っていた方がよいのではないでしょうか。

とりあえず現在私の考える仙腸関節についてはこのような感じです。

ちなみに、頭蓋骨についても同様のことが言えると考えています。

赤ちゃんの頭はさわるとぺこぺこ柔らかいものです。

そこから癒合していきます。

仙椎の癒合にしても、個人差があるように思います。

私たちの施術院には平均の体調の方ではなく、平均よりもかなり体調の悪い方が来られます。

であれば、骨癒合の時期や梨状筋での坐骨神経の貫通、あるいは斜角筋の線維化による神経絞扼・・など特異なレアなケースを扱う確率が高いともいえます。

しかし、解剖で経験するケースは、善意で提供されたご献体で普通に考えればある程度平均的なことが想定されます。

ここらあたりの事情をどう考慮して実際の臨床に生かすか。

今後の課題です。


※今回の教訓ですが、仙腸関節はグイングイン動くという先入観を持って触るのともしかして骨癒合があるかもしれないと慎重に触るのでは大きな差があると知りました。
私の場合、何気に触診しているとかなり軟部組織の動きも仙腸関節の動きに含めていました。
骨だけに集中して触診すると、思ったほどは動いていないものです。
また、内臓の触診も深さなどのイメージが鮮明になったので、今触っているものが何なのかをあやふやなまま触知することがなくなりました。

こども、おとなの発達障害

こんにちは。

腰痛や坐骨神経痛、肩こり、頭痛などの施術を行っている香芝市のしん研良院です。
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昨日名古屋で「発達障害への徒手的アプローチ」というセミナーを受講してきました。

仙台の吉田先生が講師でしたが、吉田先生の施術院では2~3割ぐらいが赤ちゃんや子供だとのこと。

吉田先生のアプローチのコンセプトは、

「どの神経発達の段階で遅延があったのか検査し、そこから再度神経発達を促すように働きかける」

です。

お子様の発達障害でお悩みの親御様におかれましては、一筋の光になるものだと思われます。

ともすれば、先天的な器質異常のようにとらえられてしまいがちですが、多くの場合、こどもの発達の過程で「なんらかのトラブル」が起きていて、神経発達の阻害によって本来の成長が達成されていない状況があります。

この場合、あとからでも元に戻せます。

といっても、3~6歳、6~10歳、10~14歳、14~20歳、20歳以上などと、それぞれのボーダーがあり、できるだけ早くアプローチをしたいものです。

14歳を超えてくると、なかなか大変です。

ちなみに、「何らかのトラブル」とは次のようなものが考えられます。

・打撲などのけが
・帝王切開で生まれた・・・産道をがんばって通り抜けてくるということに比べて、赤ちゃんへの刺激の入力が弱いため反射刺激の不足が起こる可能性があります。
・難産だった子ども・・・圧痛変動の大きさがあります
・逆子
・授乳の向きがいつも同じ
・平らな広い部屋に積み木が置いてある程度の環境が望ましいが、つかまり立ちできてしまうベッドやその他器具があれば、本来行われるはずの反射がうまく達成されない~原始反射の残存が起こる

学習障害やその他さまざまな名前を付けられても、かなりのケースで上記のような状況による機能低下が考えられます。
この場合、適切なアプローチにより機能が回復できます。

解剖実習に参加

1週間ほど留守にしていましたが、ハワイ大学の解剖実習に参加しておりました。
貴重な経験と多くの情報を得てきましたのでシェアします。

世界中の理学療法師の先生を中心に独自の手技療法を伝導されているKen先生や米国のアスレチックトレナーの先生方などから解剖をしながら筋骨格系や神経系などのレクチャーを受けました。
実際には、腐敗処理されたご献体の解剖と腐敗処理されていないフレッシュなご献体の触診とを行いました。
ともに現地の90代の方でした。
(腐敗処理されていないフレッシュなご献体は生身の体と同様の動きをします。
一方、ホルマリンで腐敗処理されているご献体は体が硬くなって色も変色しています)

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・上部胸椎の棘突起はやはりかなりの変形があり静的な触診ではまず間違いなく歪んでいると錯覚すると思われました。横突起の触診ないし動的触診が必要なことを目で確認しました。
・赤ちゃんなら頭蓋骨が動くし、その後固まっていって縫合が残りますが、高齢のため頭蓋骨の縫合は矢状縫合が半分ぐらいやや見えているかんじで、あとの大部分は癒合して見えにくくなっていました。
・仙腸関節も同様に癒合して可動性ほぼなしでした。仙骨と寛骨を剥がしましたが寛骨の一部が割れました。耳状面の凹凸は観察出来ました。以前のご献体は関節液が剥がした際に出てきたり、うなずき運動があったりしたとのことでした。仙結節靭帯もフレッシュのご献体ではかなり柔らかく、これがあれば仙骨のうなずき運動も十分可能だろうとのこと。
・トレナー的には骨盤はひとつの箱のように捉えているということでした。

・頚椎一番の触診とスラスト動作を行いましたが、頚椎一番横突起の体表からの触診の位置は合っていました。
・横隔膜の位置の確認ができたのでよりイメージの精度が上がったと思います。
・胆石、ペースメーカー、腫瘍、右肺が小さい、左縫工筋が太いなどイレギュラーな部分も観察出来ました。
・食道はまっすぐではなく背骨のほうにカーブして思っていたより深部にありました。したがって、胃の噴門が思っていたより深部にありました。

・今回多裂筋は2.5センチぐらいの厚さがあり、ここに皮膚と脂肪がのっているので、整形のdoctorが腰椎五番の触診に対して懐疑的なのが分かりました。かなり難易度ありますが個体差もありそうです。
・腸脛靭帯は靭帯ではなく筋膜が分厚くなったに過ぎない組織~摩擦のおこるようなところの組織は厚みが出やすい
・シンスプリントは内側脛骨stressシンドロームに呼び方が替わっているとのこと。遠位1/3の場所では、後脛骨筋はまだ腱なのであまり関係無い。脛骨のマイクロベンディング~深筋膜が骨膜を引っ張る、深部区画の内圧が上昇するなどが原因の可能性。
・運動後の下腿深部のつり感は慢性のコンパートメントシンドロームの可能性。

・肩のインピンジメントについて~肩の前方不安定性があり内旋筋や棘上筋のリハビリが必要。但し強くなるように鍛えるのではなく、長く使えるようなトレーニングを行う。
・肩甲下筋は投球動作などでストレスを受けやすいため肩関節に問題を起こしやすくなる~肩関節の安定性のためこの筋肉のエクササイズは重要
・上腕二頭筋膜はネッターによると前腕尺側にしか行っていないように描かれているが腕とう骨筋にも付着していた。
・下後鋸筋は筋と言うより膜のようなかんじでした。

・神経根のテスト~デルマトーム、マイオトーム、腱反射・・・ATの先生も梨状筋を貫く坐骨神経の持ち主や椎間孔などでは神経の絞扼が起こると考えられているようでした。
・足背動脈の触診・・・骨折やコンパートメント症候群などの鑑別で必ず行うとのこと
・炎症があるときに温めると正常細胞も壊されるのでアイシングが必要。
・筋は絶えず伸ばされていると線維化して、元に戻せなくなる。
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今回、解剖するにあたって現地の大学学長が次のように言われました。

『良い師匠をもつことがなにかを成し遂げるのに必要だよ』

『ご献体は善意で提供されたもので、それに報いるためには、あなた方がしっかり勉強することです』

少しでも多くの方々に私の学んだことを還元できれば、恩返しになるかと思います。
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疾患別その2・・・仙腸関節捻挫

こんにちは。

腰痛や坐骨神経痛、肩こり、頭痛などの施術を行っている香芝市のしん研良院です。

今月27日午後から翌月3日午後までは休診 いたします。

ご迷惑おかけしましがよろしくお願いします。
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前かがみになって腰に痛みのケースで多い仙腸関節のトラブルについて。

仙腸関節捻挫
・仙腸関節の靭帯に伸長や断裂が起こっている状態
・二人以上出産した経産婦によくみられる~生理前に痛み悪化など
・中腰姿勢の多い仕事、長時間座っている仕事の従事者など
・下半身固定で体幹をねじるようなスポーツ歴(野球、ゴルフ、テニス、スノボ等)
・けがによる場合
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臨床での痛みの訴え方)
・仙腸関節の真上に痛み、仙腸関節からタテに痛い
・悪化すると前仙腸靭帯もハイパーになり股関節の奥が痛い
・腸骨窩の痛み
・重傷な場合、下肢の脱力感をともなう痛み
・仙腸関節のゆるみで大腰筋や梨状筋なども過緊張になっている
→鼡径部、でん部、坐骨神経痛様の痛み、上肢の痛みなど様々な痛みに影響する

検査)
ヨーマン、ゲンズレン等多数の整形外科テストがあります。
浮腫の有無、ハイパーの触診その他
ROM・・・前屈で痛み(45度あたりで痛み。重傷だともっと浅いところで)
長時間座ると痛み  立ち上がる時に痛み(瞬間前屈位になるため)

施術方法)
・仙腸関節矯正・・・インフレアやアウトフレアあるいはもっと厳密に軸足・利き脚をみて耳状面にうまく圧着をかければ、かなりうまく痛みが取れます。また、仙椎レベルでの矯正も必要だったりします。
・中臀筋の硬縮を探して施術を加える
・急性期はアイシング、骨盤ベルト(ただし、浮腫のある人は痛み悪化)
・対側の大腰筋や同側の起立筋をみる
・大腿筋膜張筋、内転筋、ハムストリングスの過緊張に対して
・対側の仙腸関節の可動制限あれば、矯正
・胸腰移行部の可動制限
・同側の立方骨など足部のサブラクセーションをみる
・その他内臓の問題などが背景としてあれば、そういった部分にも指導や施術を加える
プロフィール

栃谷英樹

Author:栃谷英樹
S48年、奈良県生まれ、しん研良院院長(カイロプラクティックなどの手技療法を行う)

・高校時代…1日5時間勉強の受験漬け⇒自律神経失調症、十二指腸炎
・大学時代…体育会系のクラブとバイト・徹麻⇒慢性の胃痛、喉頭炎
・社会人時代(2年)…長時間労働と麻雀⇒胃痛、不眠症
・自営業と競技麻雀プロ(5年)時代⇒胃痛、肩こり・腰痛、初期肺気腫
・30歳にして自分の健康状態の悪化により競技麻雀プロをやめ、自分の健康を取り戻すべくカイロプラクティックなど代替医療の道へ
・30代…香芝市でカイロ院(しん研良院)開業
・40代…スーパー施術家になるべく臨床、研鑽に日々励んでいます。
・これから…自由自在に人の身体を観て施術できる優秀な手技療法家を目指します

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